NETの局在診断| NET Links(神経内分泌腫瘍.net)
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局在診断

症状がある機能性NETの局在診断と治療

機能性NETの主病巣は1cm以下の場合も多く、局在診断はCT、MRI、血管造影法などの画像診断法では不可能です。 日本で開発された選択的動脈内刺激薬注入法(SASI Test; Selective arterial secretagogue injection test)が有用です。 画像診断法は補助的に行われます。インスリノーマにはカルシウム溶液を用いたSASI Testがなされ、ガストリノーマにはセクレチンやカルシウム溶液を用いたSASI Testがなされます。 グルカゴノーマやVIPオーマにもカルシウム溶液を用いたSASI Testが有用です()。
1cm以上の大きさの肝転移や肺、脳への転移の有無の診断はCT、MRIで可能です。 局在診断ができれば、切除術で治癒します。
海外では、NETの局在診断にはソマトスタチン受容体シンチ(SRS; Somatostatin Receptor Scintigraphy)が使われていて、1cm以上の大きさのNETを描出できるために、転移巣を含めた全身的検索に有用ですが、日本では試験研究がなされましたが、認可されずに研究的にいくつかの施設で実施されている残念な現状です。

表 機能性NETの局在診断

NET 一般的な画像診断 詳細な局在検査(腫瘍が小さい場合など)
インスリノーマ CT、MRI、内視鏡的超音波断層検査(EUS)、血管造影法 カルシウム溶液を用いたSASI Test
ガストリノーマ(ゾリンジャーエリソン症候群) セクレチンやカルシウム溶液を用いたSASI Test
VIPオーマ カルシウム溶液を用いたSASI Test
グルカゴノーマ カルシウム溶液を用いたSASI Test
ソマトスタチノーマ -
セロトニン産生腫瘍(カルチノイド症候群) -

非機能性NETの局在診断と治療

CT、MRI、血管造影法などの画像診断法で、肝転移や大きなリンパ節転移があれば、転移の個数と主病巣の発生部位を検討して、主病巣と一緒に肝臓の転移したNETを外科的切除するかどうかを判断します。NETの場合には、膵癌や十二指腸癌と違って、ゆっくり増大して浸潤性も比較的弱いので、通常CT画像に描出されたものが、全て切除できる場合には切除することで、生存期間を延長できると考えられています。特に、肝臓の右葉や左葉に限局している場合には主病巣と共に切除することで、根治する場合もあります。
肝転移がないNETの場合には、正確な局在を診断した後、手術して切除することにより治癒できます。

ご監修:京都大学名誉教授、関西電力病院学術顧問 今村正之 先生
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