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特徴的な症状を現す機能性NETの診断

インスリノーマが疑われるとき

インスリノーマが疑われるときイメージ
特徴
腫瘍からインスリンが過剰に分泌され、低血糖を引き起こします。
症状
低血糖症状(眠気、思考の低下、意識障害、動悸、冷や汗)
発生部位
膵臓
検査
空腹時に血糖値が下がっても、血中のインスリン値が高くなっています。
治療
手術、症状を改善する薬物療法

ガストリノーマが疑われるとき

ガストリノーマが疑われるときイメージ
特徴
腫瘍からガストリンが過剰に分泌され、胃から胃酸が大量に分泌されます。そのため、消化性潰瘍や逆流性食道炎が起こります。これらは、治療薬の服用をやめると直ぐに再発するのが特徴です。ゾリンジャー・エリソン症候群と呼ばれることもあります。
症状
再発をくりかえす消化性潰瘍、逆流性食道炎、胸やけ、腹痛、下痢・脂肪便など
発生部位
膵臓または十二指腸
検査
空腹時の血中ガストリン値が高くなっています。
治療
手術、症状を改善する薬物療法

VIPオーマが疑われるとき

VIPオーマが疑われるときイメージ
特徴
腫瘍からVIP (血管作動性腸管ペプチド) が過剰に分泌され、激しい下痢を引き起こします。
症状
激しい水様性下痢、低カリウム血症など
発生部位
膵臓または十二指腸
検査
血中のVIP値が高くなっています。
治療
手術、症状を改善する薬物療法

グルカゴノーマが疑われるとき

グルカゴノーマが疑われるときイメージ
特徴
腫瘍からグルカゴンが過剰に分泌され、下腹部から太ももの皮膚にかけて、紅斑(紅い斑点)ができます。紅斑は、かゆみや痛みを伴い、少しずつ移動していきます。血糖値を上げるため、糖尿病になることがあります。
症状
表皮融解性遊走性紅斑、糖尿病、体重減少、貧血など
発生部位
膵臓
検査
空腹時の血中グルカゴン値が高くなっています。血中アミノ酸値も低下しています。
治療
手術、症状を改善する薬物療法

セロトニン産生腫瘍(カルチノイド症候群)が疑われるとき

セロトニン産生腫瘍(カルチノイド症候群)が疑われるときイメージ
特徴
腫瘍からセロトニンをはじめとする多種類の生理活性物質が分泌されます。肝臓に転移すると、生理活性物質が肝臓で代謝されず直接全身にまわるため、心臓や肺に重篤な障害をきたします。これらをカルチノイド症候群といいます。
症状
皮膚の潮紅 (赤くなる、ほてり)、腹痛、下痢、気管支収縮 (喘息様発作)、心疾患
発生部位
肺、気管支、消化管など
検査
多くの場合、尿中の5-ハイドロキシインドール酢酸 (5-HIAA)値が高くなります。
治療
手術、症状を改善する薬物療法

ソマトスタチノーマが疑われるとき

ソマトスタチノーマが疑われるときイメージ
特徴
ソマトスタチンには多くのホルモンの分泌を抑制する作用があります。腫瘍からソマトスタチンが過剰に分泌され、インスリン分泌抑制による糖尿病、コレシストキニン分泌抑制による胆のう収縮の抑制で胆石が起こります。
症状
糖尿病、下痢・脂肪便、胆石、体重減少など
発生部位
膵臓または十二指腸
検査
空腹時の血中ソマトスタチン値が高くなっています。
治療
手術、症状を改善する薬物療法
ご監修:京都大学名誉教授、関西電力病院学術顧問 今村正之 先生
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